嶺南西特別支援学校
坊 亜沙美
フットソフトボールは、知的障がいのある選手9名で活動するもので、年齢や性別の壁がなく、誰もが楽しめるスポーツです。
私は、2021年に新採用として嶺南西特別支援学校に赴任しました。先輩の先生に誘っていただいたことがきっかけで、フットソフトボールに携わらせていただくようになりました。福井スティーラーズは、選手の半数以上が嶺南東特別支援学校に在学中の生徒とその卒業生です。初めて会う選手や先生方と馴染めるか、ドキドキしながら練習に参加しました。すると、ある選手が「初めまして!よろしくお願いします。」と明るく声をかけてくれました。それまでの緊張が一瞬にして解けたことをよく覚えています。年齢や性別、学校の垣根を越えてスポーツを楽しむことを、その選手から学びました。また、チーム全体が勝ちにこだわっている姿勢と、フットソフトボールに対する熱量に心を打たれ、私も仲間に入りたいと思いました。
私が思う福井スティーラーズの魅力は「声」です。練習中はいつも誰かの声が聞こえます。自分から「こんにちは!よろしくお願いします」と挨拶をする声、ランニング中は、最後の人が走り終えるまで「ファイト」と応援する声、試合中は「一本集中!」「ナイスピッチ!」などチームを鼓舞する掛け声。そして、休憩中は選手と指導者が共通の話題で笑い合う笑い声が聞こえてきます。どんな時も声をかけ合っていることで、練習中はいつも賑やかで活気にあふれています。そして、大会が近づくと両校の先生方が選手にエールを送ってくださいます。
福井スティーラーズでの活動を通して、たくさんの声に囲まれながら、みんなと同じ目標に向かって頑張れることをとても嬉しく思っています。勝つために努力した先にみえる楽しさを、選手や先生方と一緒に感じられることに感謝し、これからも活動に参加していきたいと思います。
フットソフトボールの魅力が色々な人の声で伝わり、今後より一層発展していくことを願っています。