福井県の障がい者スポーツ活動推進
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リレーエッセイ

近年、スポーツにも障がい者の参加が増えています。

2025/1/1(水)

パラリンピックなどで日本人選手が表彰台に立つことも多く、

障がい者プレイヤーを目にする機会が増えているように感じます。

 

では、皆さんに質問です。

そのスポーツに参加している方はどのような障がいを持ってると思いますか?

 

「精神障がい者」と答える方はかなり少ないと思います。

私はその「精神障がい者」として、競技スポーツに励んでいる一人です。

 

私が障がい者スポーツとして最初に触れ合ったのは水泳競技でした。

身体障がい者や知的障がい者も分け隔てなく所属できる団体で、

とても楽しく活動させて頂きました。

 

ただ、当時、福井県で精神障がい者として水泳競技に励んでいるのは(私が知る限り)私一人でした。

ですので、同じ障がいを持っている他の方がどのように練習しているのか、

モチベーションを保つコツなど、知りたいことがあっても誰にも相談できず、歯がゆく思っていました。

 

それが、福井国体・障スポのプレ大会に水泳で出場した時の事だったと思います。

「来年の茨城県全国障害者スポーツ大会から、個人競技の卓球で精神障がいの区分が出来るよ!」

と教えていただいたのです。

 

精神障がいの区分にバレーボール競技がある事は知っていましたが、

私はバレーボールが昔から苦手だったので参加出来ずにいました。

卓球は学校の授業でしかやった事はありませんでしたが、苦手意識まではありませんでした。

 

茨城県全国障害者スポーツ大会の予選大会である、福井県障がい者スポーツ大会

の前にも声をかけて頂けたので、ダメもとで参加することに決めました。

 

福井県障がい者スポーツ大会では精神障がい区分に3人参加しました。

女性は私一人でしたが、今までは男女関係なく一人だったので、

とにかく同じ障がい区分の方と戦えることが非常に嬉しかったのを覚えています。

まったく点数は取れず大敗しましたが、今でも良い思い出です。

 

そしてこの大会の時に、寺谷会長・斎藤理事長よりお誘い頂き、

福井県障がい者卓球協会に所属することになりました。

 

また、この大会で(女性は私しかいなかったため)

茨城県全国障害者スポーツ大会の福井県代表に選ばれましたが、

この大会は残念ながら直前で雨天中止になり、その後、

日本がコロナ渦に陥ったことでしばらく全国大会がない年が続きました。

 

その間も練習を続け、また、福井県障がい者卓球協会主催の大会等に出たりしているうちに、

卓球競技の魅力に取りつかれ、夢中になっていました。

 

そして2022年の栃木県で開催された全国障害者スポーツ大会に出場することが出来ました。

(相変わらず、福井県の女性参加者が私一人だったからですが)

 

栃木県全国障害者スポーツ大会では本当に良い経験ができました。

同じ障がい区分の方と対戦出来た事もそうですが、私が前々から希望していた

同じ障がいの人と話ができたことは本当に為になりましたし、

同じ障がいを持つ沢山の人が全国で卓球をしているという事実が、

これからも卓球を続けようというモチベーションになりました。

 

栃木県で出会った数人とは、(有り難いことに参加する事ができた)

佐賀県全国障害者スポーツ大会や2024年の福井県障がい者卓球協会主催の大会で

再会でき、更に深く話ができました。

 

そういう意味でも、栃木県全国障害者スポーツ大会に参加できたのはとても大きな出来事だったと思います。

 

また、同じ障がいの人と戦ってみて分かった事もあります。

それは「同じ障がいを持つ人と戦う」という事に私がこだわり過ぎていたという事です。

 

協会で月に大体2回練習がありますが、その時には様々な障がいを持つ方と練習や練習試合をしますが、

私は卓球経験が浅いので、どの方と練習しても得るものばかりなのです。

 

また、試合に出ていつも思うのは、練習の時に出来ていた事が試合では出来ていないという事です。

協会で教えて頂いているコーチや仲間からよく言われるのは「異常に緊張している」という事で

緊張しないようにするには「とにかく試合の数をこなす」事だそうです。

 

精神障がい区分があり、私が参加したことがある大会は各全国障害者スポーツ大会と、

その予選大会である福井県障がい者スポーツ大会、および福井県障がい者卓球協会主催大会で、

1年に2、3大会しか出ていない事になります。

 

しっかり調べると精神障がい区分がある大会もあるので、参加できるものには今後は参加したいです。

それに加え、福井県で開催される一般の大会に参加すれば、試合の数は自ずから増える事になるので、

到底勝てるとは思えませんが、どんどん参加していきたいです。

 

結局、私が水泳をしていた時からこだわっていた「同じ障がい区分の人と戦いたい」ということは、

自分の為にもなるけれども、自分の枷にもなることにようやく気づきました。

 

今後とも卓球競技を続けていくために、練習はもちろん様々な大会に積極的に出場し、

緊張せず楽しく試合がこなせるように励みたいです。

 

また最近、協会に精神障がい区分の方の加入が増えており、それはそれでやはり嬉しく思います。

精神障がいを持つ人で、日常生活を毎日元気に送れる人は少ないと思います。

 

私は卓球が好きで、協会の練習日以外でも練習に行くほど元気な日もありますが、

練習日直前に参加出来ない状態になったり、気持ちが落ち込んで数か月練習に参加出来なかったこともありました。

 

それでも、福井県には障がい者卓球協会があり、身体・知的障がい者と共に精神障がい者が複数参加して、

勝つために皆で切磋琢磨している事を知ってもらい、卓球に興味を持つ方が増えれば嬉しいですし、

卓球やバレーボールだけではなく他のスポーツでも精神障がい者が参加できる環境が整うことを願っています。                                                 

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